サブウィンドウ開くウェブページは特許侵害!?(Slashdot Japan)

http://slashdot.jp/articles/03/11/17/0826232.shtml?topic=54
いろんなところで紛糾しているこの話題を遅ればせながら幻日にっきさんでも取り上げてみました。
件の特許の請求項は以下のような感じです。

【請求項1】 中央演算装置及びメモリを有したコンピューターによって実行される方法であって、前記コンピュータに接続された通信機器により他のコンピュータ及びそれらのネットワークから通信インターフェースを介してhtml情報を受信しwwwブラウザにより表示させるためのwebサイトの設定方法であって、受信した該html情報に有する小ウィンドウを起動するプログラムが、該html情報に基づく親ウィンドウの読込みと平行して該小ウィンドウを作成する段階と、該小ウィンドウのhtml情報を読み込みwwwブラウザにより画面に表示する段階と、該小ウィンドウを消去する段階とからなる転送待ち時間割込みファイルwebサイトの設定方法において、前記小ウィンドウのhtml情報を読み込み画面に表示する段階は、複数作成された小ウィンドウのhtml情報のファイルのうち、発生させた乱数と同じ番号の該ファイルを読み出すことにより、アットランダムに読込み画面に表示する転送待ち時間割込みファイルwebサイトの設定方法。
【請求項2】 前記小ウィンドウを消去する段階は、前記親ウィンドウの読込みが完了した場合に実行される請求項1記載の転送待ち時間割込みファイルwebサイトの設定方法。
【請求項3】 前記小ウィンドウを消去する段階は、該小ウィンドウに作成された終了ボタンを、ユーザーがクリックした場合に実行される請求項1記載の転送待ち時間割込みファイルwebサイトの設定方法。
【請求項4】 中央演算装置及びメモリを有したコンピューターによって実行される方法であって、前記コンピュータに接続された通信機器により他のコンピュータ及びそれらのネットワークから通信インターフェースを介してhtml情報を受信しwwwブラウザにより表示させるためのwebサイトの設定方法であって、受信した該html情報に有する小ウィンドウを起動するプログラムが、該html情報に基づく親ウィンドウの読込みと平行して該小ウィンドウを作成する段階と、該小ウィンドウのhtml情報を読み込みwwwブラウザにより画面に表示する段階と、該小ウィンドウを消去する段階とからなる転送待ち時間割込みファイルwebサイトの設定方法において、該小ウィンドウのhtml情報を読み込みwwwブラウザにより画面に表示する段階の後、小ウィンドウに入力画面を作成し、その入力値により親ウィンドウにURLとして引き渡して新たな読み込みを始める転送待ち時間割込みファイルwebサイトの設定方法。

日本語が分かりにくいのは特許の特徴です。にしてもわけわかめな表現がありますね、なんだこれ。まあそれはともかくとして、ここで、特許の大前提についてみなさん覚えておいてください。

  • 請求項の構成要件を全て満たした場合に特許侵害となる

_blankなどで、リンクを別ウィンドウで開いたと仮定した場合は…

  • 請求項1の場合、乱数云々の項目が怪しい…
  • 請求項2,3は1に付加しているだけなので、1が回避出来たらOk
  • 請求項4の場合、何らかの入力が子ウィンドウにないとだめっぽい

ということで、個人的には、おかねなんて払わなくて良いんじゃないの、と思います。