周波数向上が停まり、爆発するCPUのバリエーション(PC Watch)

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1119/kaigai047.htm
後藤さんレポート、今回はCPUバリエーションのお話です。かつてIntelは、PentiumIII時代にAthlonの追撃を受け、それを振り払うために、コンシューマー受けの良さそうな、「周波数」という数字を全面に押し出すために、動作周波数を上げやすいアーキテクチャのCPU、Pentium 4をつくったのだと僕は考えています。今現在Intelが抱えている発熱、消費電力問題はその選択によるツケのような物かと。
それはそうと

つまり、以前は本当は1.1GHzで動くCPUであっても、差別化のために900MHzのGuardbandで出荷していたのを、今ではそうしたGuardbandをあまりはめなくなってきたと推測される。競争があまり激しくなかった頃は、IntelもGuardbandをはめてクロックをわざと落として出荷する余裕があった。だが、AMDという対抗馬を迎えて、あまりそうも言っていられなくなったために、Guardbandを緩めてきた可能性がある。

マーケティング上の理由、ということから推察すると、Guardbandにはもう一つの意味合い、つまり、テスト段階では高クロックでも動作すると判定された製品でも、ボリュームゾーンの出荷量を達成するために、わざと表示クロックを落として出荷している、というものもあるのではないかと思っています。いわゆるOCマージンの大きな、あたり石がこれに当たるのではないかと。ヒューズなりボンディングなりパッケージなりで、同一チップの設定倍率を変えるのは容易な筈なので、そう考えるのが自然かなと思います。