後藤さん謹製のロードマップ(上記事参照)を眺めてみて

Meromは上で書いたように、アーキテクチャにかなりのてこ入れが入るようで、非常に楽しみなデバイスなわけですが、これが登場するのは65nm世代、つまり、Tejas,CedermillといったNetBurstなデバイスでつないでいく必要があるわけです。Prescottのつまずきで明らかになったとおり、当初10GHzを目指して設計されたNetBurstアーキテクチャは、90nmプロセスの限界により、動作周波数が思った通りに上げられていないという問題があります(当初、Prescottは4GHzで登場、最高5GHzまで上げられるという見積もりだった)。となると、高速化のアプローチとして考えられるのは

  • HTの改良
  • キャッシュ増量

このあたりでしょうか。とはいえHTなNorthwoodと非HTなNorthwoodの消費電流の差を考えてみると、単純にHTの改良による回路利用効率の向上は難易度が高く(結局消費電流が増えるので)、結局のところはLGA775の導入による電源強化+BTXによる冷却効率の向上に頼るしかない、という泥臭い話になってくるわけで…。Tejasでどれだけ省電力回路を導入できるかによってこのあたりのシナリオは多少変化しそうな気もしますが…。
ここ2年がAMDをはじめとした競合他社にとっては勝負の年となりそうですね。