最近の、「終末感」について考えてみた

運営側からしたら、北米でPS2版発売されたし、PS2にデフォルトでバンドルされているのに何を言っておるんだこいつは、と思うような話だと思います。
が、現在日本人プレイヤーの大半は、少なからず終末感を持っている、と僕は思っています(勝手に思ってるだけかもしれませんが)。
ジョブバランスの悪さ、パーティーの組みにくさ、ソロが出来ない仕様、様々な締め付け等々ありますが、このあたりは時間が解決しそうな気もしないでもないので、個人的には特に気にしていないのですが…それよりももっと大きな問題が潜んでいるのが今のヴァナ・ディールの現状かと思っております。
それは、日本人新規参入者に対する配慮のなさです。
今現在、FFXIの低レベル帯は8割〜9割が外国人、残りが日本人?っていうくらいのものすごい外人支配っぷりです。別にその現象自体を否定するわけではないのですが 、これだけ外人さんが多いと、新規でゲームを始めた人は非常につらいと思うのですよ。
FFXIのようなMMOは非常にボリュームの大きいゲームです。最初の頃はわからないことだらけです。なのに、周りの人に聞こうにも(このあたり、MMOの醍醐味ですね)、周りの人間は外人だらけなので、語学力のない人間はつたない英語でわからないことをたずねることになってしまいます。
これがEQのような洋ゲーなら別にそれでも良いと思うし、ユーザーも最初からそういうものなのだと割り切ることも可能だと思うんですが、FFXIって日本のゲームじゃないですか。日本人がつくって、日本で運営されているゲームなのに公用語は英語ってなんだかおかしくないですか?とくにFFXIの場合はレベルが2桁になる頃にはパーティープレイが必須となります。初心者にとっては、わからないシステム、言語という2つの壁をのりこえなくてはなりません。こんな状況下で、継続してプレイしようと思う人間が果たしてどれほどいるのか、非常に疑問です。
http://ir.square-enix.co.jp/j/pdf/0404-200312090000-01.pdf
少々古い資料なんですが、これは2003/11/20に行われたスクウェア・エニックスの中間決算説明会で配布された資料のようです。この中にはFFXIに関する項目もあるわけなのですが…

一方、同じワールドで遊んでいただくのが1 つの特徴ですので、サーバーは全て東京集中です。日本と北米で時差がありますので、これだけ会員数が増えても、現状のキャパシティで吸収できており、追加投資は発生しておりません。コスト効率が非常に上がっているということをご報告したいと思います。

ということで、コスト効率のことを考えた結果、こうなったようです。そこにユーザーの意志というものはまるで入っていません。こういう運営方法が特徴らしいので、これからもこのごった煮状態を変更するような事(つまり、言語別サーバの導入)をスクウェア・エニックスはやらないと思います。
新規参入者の少ない、育たないMMOなんて、先細る一方、それを避けるためにも

  • ヴァナで新人を見かけたら、なるべくサポートするようにしましょう
  • サポ上げの際にはリーダーをして、積極的に新人さんを誘ってあげましょう
  • 外人と組むのがいやだからと、フレに頼んでPLするのはやめましょう

的な草の根活動をベテランユーザーがやっていくしかないのかなと。
UOでいうところのヘイブン、みたいなエリアを、言語別に設けてやるとかしてくれれば良いんですが…それすらやらないんだろうなあやっぱり。