皇国の守護者1-4

日露戦争物語？いいえあのような地図と人物と荒っぽい銃撃戦しかないような漫画とは違います。
架空の国家、皇国と帝国の仁義なき戦争を描いた話なのですが、大まかな世界観は日露戦争時の日本とロシアのような感じです。
竜が出たり、剣牙虎(サーベルタイガー)が出たり、導術(念話、レーダーのような能力)が出たりと、そういう点は全く違うわけですが。
この話は現時点では、主人公である新城直衛の大胆な采配と、その心理描写、その結果としてもたらす種々の結果を丁寧に描いています。
新城の指揮官としての立場から発する、葛藤、苦悩に対する描写、戦争に向かっている人間の悲愴感が見事に描かれており、実にすばらしい。
小説が原作と言うことですが、この作品はその小説を、漫画という表現方法を上手く使って話を組み立てており、漫画としての完成度はかなり高いと思われます。
原作読んでないから原作との違いとかそういう点はわからないのですが…。